ライフハックは自分のために

2007年の本だから新しいわけではないけど、
図書館に行った時に目に入ったので、
借りてみた、読んでみた。


ライフハックのつくりかた

ライフハックのつくりかた

ライフハック、ずっと興味があって、
見てはいた気になっていたんだけど、
小山龍介さんの、この本は持ってなかった。


と、いうところに見つけたものだから、
読んでみたのだけど、これ、いつも見たいに、
ハックを89項目で説明してるものとは違う。
でも、面白くて、サクっ、読める。
何かすぐ実行する、と言う類いではなさそうなので、
そんな読み物っぽい感じなのだと思う。


例によって「ライフセンス的3ワード読書法」で。


1)自分ハック


まぁ、文字通りタイトルから想像出来る言葉だ。
というか、おそらく自分なりのハックを見つけたいという
前提などがあって、この本を選ぶんだろうから、
この「自分ハック」の言葉なしでは、始まらないのだろう。


でも、この中で気になる言葉があって、
自分ハックに限定ではないけれど、
常にハックはアップデートされるべきもので、
この場合「ハックを作るノウハウを更新するノウハウ」
必要、ということを伝えている。


自分価値の想像から生まれたハックは、
人の成長とともに変化する。
環境も、対応も、思考法さえも。


それは当然、情報のフィードバックを介して、
更新されなくてはいけないものなのだ。


そして、気づく。
今までのハック、自分なりにこなして来てはいるけれど、
自分で考えて、今でも以前のように実行すべき行動か?と。
そんな疑問を持つべきではないのか?と。


痛い気づきである。
鵜呑みにしていたライフハックは「自分のハックではない」
僕は気づいてしまった。今後どうすべきなのかを。


2)空間


ハックを作るためには、そこに「無限の可能性」を
感じとらなくてはいけない。
それは言い換えて、
アウトプットを待ち望む「空白」を作っておく、と言うこと。


日々、仕事に追われている人には耳の痛い話。
空白が作れない。
時間に余裕ができると「スキマ時間」と時間を埋める。


それは、本当に「すきま」なのか?


スキマ時間の活用法があると言うことは、
既にスキマはない、ということではないのだろうか?
とするなら、あえてスキマ時間はなにもしない、でも
いいんじゃないだろうか?


ないもしないことをスケジュールする、という
不思議なスケジュールではあるけど、
余裕、ってそもそも、こう言うことではないのかな?
何かをしたがる自分を抑える事をまずは考えないといけないから、
それを習得することが大切なのかもしれない。


空白を作るための空白時間に対する免疫づくりプログラム。


ビジネスパーソンは、どこへ行くのだろうか?
そんな気になってしまうけど、クセになればあとは楽だから。
後にずっと楽にハックを生かすためには、
努力をすることやむなし、ということなんだと思う。


3)複雑な「感情」を扱う


これ、ハックを作るというと、
ものすごくロジカルな気がするのに、
そうではない、ってことを言うために書いてあったような...


うる覚えである。
それはパターン認識のアップデートに、
物事の受取方をどんな風にするのか?
と言うクダリにあった、と思う。


なんで、こんなにいい加減な記憶かというと、
この「複雑な感情を扱う」はイコールで「センス」
僕自身が解釈してしまっているので、
その「センス」という言葉の方が、印象が強いのだ。


センスは、バラエティと量により培わせる、という。


そうだね、確かに単一的なものの味方では、
センス以前の問題で、比較するものも、
ときめくものも見当たらない。
そして、この「ときめく」が、感情の起伏、なのだ。


「あの子、センスいいよね!」


この言葉を使って、論理的にその人の様子を語り出す人がいたら、
ちょっと面食らう、というより後ずさりしてしまうだろう。
感情が、なんとなく、で動いて、
そのなんとなくの振れ幅で「いい」と結論作っている。


だから、本当は「あの子」にセンスがあるのではなく、
実は、そう思う自分に、それに見合ったセンスがある、って
そういうことなんだと思う。
自分の琴線に触れるのは、なにより自分自身。


そのセンスが、自分ハックのアップデート、
あるいはバージョンアップの時に、大きな要として
作用するのである、と教えている気がする。


そうなのだ。3ワード読書法。
僕的に、僕なりに選んだ3つの言葉で本の内容をまとめてる。
だから、上記の言葉がタイトルにあるとか、
見出しに載ってるとか、まるで無視。


今の僕自身が本を読んで、この言葉!と
ある意味、その時々の状況や、気分、センスで選んでいる。
ライフハックのつくりかた、というこの本で、
意外と「実践してるかも?」と確認できた所もあったりして、
そういう意味でも、楽しく読めた本でした。


機会があったら、新しい発見があるかもしれないので、
読んでみることをお勧めします。
速く読めない僕ですが、2時間かからなかった、と思います。