名古屋モレスキンミーティング

モレスキンタワー

今、モレスキンが熱い!


どこかのコマーシャルのようだけど、
通称『モレ本』が
発刊されてからというもの
日本各地で、このモレスキンなる
ノートを愛でる人達が、
密かに集まり
モレスキンタワー」という、
ある種異様な建造物を、カフェのテーブルに建て盛り上がっている。


モレスキン・ミーティングは「モレミ」と略され、
ツイッター上では #moleskineJP で、
その様子を語るカタリベのような人が、
つぶやき、ささやき、そして怒号のような発信を繰り返している。


本日、18日15時。
所は、名古屋、タイガーカフェ スパイラルタワーズ店。
天気は、んー、晴れてたと思う。
なにぶんにもB2階という地下、外の様子がわからない。
集まり来る初見の仲間は、みな緊張の中、
同じ匂いを感じ取り「どうも。」なんて
挨拶から始まる、少しだけ顔はこわばる。


「本当に、この人でいいのか?」


ノートに記されることが三者三様、十人十色のように、
自分と同じスタイルの人間が必ずしも仲間ではない、
そう、自分とは違う人、でも、どこか通じたものを感じる、
そんなマニアックな「人を見る目」が要求されるのだ。


で、集まった、男性3名、女性3名。
まるで合コンのような、人数割り。


ボクには合コン経験はないが、
初めての人の場合、意外と皆同じリアクションをしてしまうのかも、
そう「どうも。」で、答える。


名古屋は初開催。
1名の欠席はしかたないにしろ、
6名集まったのは、たいしたものだ。
Twitterでの呼びかけと、mixiで。


年齢もバラバラ、仕事もバラバラ。
でも話す内容は「モレスキン」もめぐるあれこれ。
取りあえず、ゆるく始まったモレミは、
進行に関する決めごともなく、
「どうしましょうか?取りあえず自己紹介します?」と
よそよそしく始まる。
「えっと、名前とか住まいとか、話せる人だけでいいですから...」
個人情報の取扱いにも配慮した一言も忘れない。


でも、結局、名前も住所も、仕事や家族のことなども、
3時間の一緒にいる時間の中で、
自然に話していたりすることになる。
今日の6名、心のバリアは、どこにもなくなった。


なぜ?


ノートの話をしたからである。
自己紹介では3つのことを必ず話しましょう、と決めた。


1)モレスキンノートはいつから使っているのか?
2)今までは何を使っていたのか?
3)どのように使っているのか? 分冊してるのか?


この3つを話すこと、ってオススメです!
これからモレスキン・ミーティングする方は、ぜひ。


1)を聞くことで、その人の「かかわり時間」を知ることが出来ます。


それは最近始めたから、どうの、ということではなく、
キッカケがわかる、あるいは想像できる場合がある、ということ。
今日の例で言うと、実は殆どの人が今年9月から10月。
そう、本の影響が大きかった、ということの証明でしょう。
だから最初からノートに書くことに無駄がないように見える。
でも昔から使っている方は自分で試行錯誤して今まできたから、
そこにもまた新しい発見や、いぶし銀のカッコ良さがあるんです。
そしてそれは無駄ではなくて歴史となっているのです。

モレスキン 「伝説のノート」活用術?記録・発想・個性を刺激する75の使い方

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「かかわり時間」を知ると実は普段読んでいる本の話にも
想像が及ぶことに気づきます。影響の受け方を垣間見るのです。
ビジネス書、時間管理、ノート術、あるいはライフハックのような
ものなのか、みたいなね。


その延長にあるのが 2)の質問。


これで、発言者の時間の捉え方、自分自身の見方、を知る、
そんな機会が与えられます。
今まで、これを使ったけど、こういう理由でモレスキンになった。
この回答は、どれだけの文章を書く人なのか、
あるいは切り抜きを貼るひとなのか、絵を描く人なのか、
想像力がぐっーと膨らんで、その人に惹きこまれていきます。


そして、決定的な 3)の質問で「ほらねぇ。」と開かれたノートを
目の当たりにすることになるのです。


おそらく 1)2)で話していたことをしっかり聞いていた人なら、
「うわぁ」とか「すごーい」とか「へぇ〜」とか、
落ち着いてる大人でも「ほぅ。」なんて、声出してしまいます。


自分の想像と合わせてみると、これがこの人の答えなのだと。
ほぼ絶対【自分とは違う】と知ることになるのです。
そして、それが面白く、楽しく、興味深いのです。


基本、わざわざ誰かに見せるために普段ノートをとっていません。
なので誰かの、それも寸前まで赤の他人の方の、
ノートが目の前に開かれるのです。
そんな経験をすることは、おそらく人生そんなにないし、
限られた人にしか起こりえない事件なのかもしれません。
ノートを凝視することはマナーとして許されません。
でも、一瞬ですべてがわかるような気になるのです。
それは3つの質問の効果です。


自己紹介時の3つの質問は単にノートの書き方ではなく、
目の前にいる人を知る、そういう事なんだと
ミーティングに参加して、知ることになったのです。


参加者は、モレスキンが好きです。
そして「文房具が好き」です。
口々に、そう話しています。


でもボクには「自分を大切にしてるんだなぁ」と思えたのです。
自身の今を切り取って、どう表現するのか?
その見え方は自分で満足するようにしたい、そう思うからこそ、
ノートを選び、文具を選び、書く内容を選び、
字の大きさや、色や、デコレーションや、
そんな諸々にこだわりを持って、見開いたページに記す。


だから誰ものノートがとっても素敵に見えるのです。
黒ペン一色の走り書きのノートに、人柄を見ます。
色鮮やかなページに、気持ちを感じます。


ほぼ日手帳を使ってるモレスキンユーザーは多いようです。
今日もそうでした。
それはこの本があったからなのかな?なんて思ったのです。
ほぼ日手帳 公式ガイドブック 2011 いっしょにいて、たのしい手帳と。


この本には誰かの書いたページが写真付きで載っています。
それを見て、こんなことが出来るんだと知るのです。
このノートなら、すごいことが出来るのかもしれない、と
ハードルを下げてくれたのではないかと思うのです。


今年、モレスキンを使い始めた人が多かったのは、
まさしくこの状況がモレスキンに来たのです。
ルールドと言われる、横罫のノート、
スクエアドと言われる、方眼のノート、
プレーンと言われる、無地のノート。


もっと制約がなくて自由に使えるノートがあった!
そんな気づきをほぼ日ユーザーや、他の手帳、ノートのユーザーに
与えたのかも知れません。


名古屋モレスキンミーティングのレポートを
書く気で、打ち込み始めたのですが、結果、こんな文章です。
今日参加された方なら、理解いただけると思います。
僕のモレスキンに書かれていることが、
今日はこのブログに書いてあります。


僕のモレスキンは日記ではありません。
そのことを自己紹介で話しました。
そして「ある事象を通してボクが感じたこと」を
記しているのだと、話しました。


ボクにとっての今日の名古屋モレスキンミーティング第1回は、
上記にあるような気づきを生んだ、ということなのです。
モレミに参加する方々が、何を思って参加するのか?


面白いなぁ、と思いました。
ただ友達が欲しいとかではなく、ノートを発展させるために前向きなのです。
それは今まで書いてきたように自分を前進させるためにとった、
自分自身のアクションなのです。
だから一緒にいて、明るくて、楽しくて、元気になれて、
笑顔になるのかなぁ、なんて思って、
文章が、ものすごく長くなってしまったのです。


ここまで、読んでくださった方、ありがとうございます。
ある人にとっては、戯言のひとつです。
これから、モレスキンを使い始めようと思っている方には、
単なるノートではない開かれたセカイがある、ということを
覚えていて欲しいとおもうのです。
始めるのは今でなくても構いません、その時が来た時で良いと思います。


ノート1冊で幸せになるとはいいませんが、
何かを記録することで幸せに近づくことは出来るのだと、
今日ボクは信じることが出来ました。


写真はモレスキンミーティング恒例のモレスキンタワー。
お店のお客さんが「あの人達なにしてるの?」的な視線を注ぐ中、
参加者全員で各々のカメラでとっていたうちの1枚です。


名古屋近辺の方、ぜひ次回参加してください。
楽しいですよ、女性率の高い名古屋、というのもいいですね!
今回はツインタワー狙いでしたが、次回は会場であるスパイラルタワーにしましょ。
定番化してもいいかも。


今、ふと思ったのは「お花見モレミ」
桜の下に集まって、自由に話したり、絵を書いたり、
花びらはさんだり、そんな企画が全国でまた広がったら、
楽しいだろうなぁ....


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