運動会 

FPのお祭りが金曜日から3日開催されている。
いつもはフル参加する僕が、今回は1日だけ。
理由は、我が子の運動会。
これにはかなわないよね、勉強会は。


彼女は朝から、普段通り。
いつものように起きて、いつものように準備する。
「生まれて初めて」って、こんなことなんだろうなぁ、って
冷静になって考えれば気付くのに、
親は全日から妙にそわそわしているのだ。
彼女は、今日何が行われるか、知らないから、
まだワクワクする事が想像出来なかったのだよね。
いつもの練習で走る時と変わりない、面持ちだ。


奥さんは、同業。
子供の運動会に参加出来ない、悲しみを背負っている。
僕はビデオカメラマン。
相方に、どう我が子をとらえ、映し込み、感動を伝えるのか?
それが課題だった。
ただ撮っている映像は見る事に耐えられない。
編集をどうしようか、考えながら、角度を変え、
時に声をかけ、時にひっそりと隠れて撮る。
日常の見えない、友だちとの関係や、
会場の空気、風、温度、異年齢の子供達の競技。
みんな彼女を支えている脇役なのだから、
親として全身全霊で見続ける。撮り続ける。
相方は、ほめてくれるかな?


姫は、4つの競技に出ている。
準備運動、整理運動、走りっこ、そして親とのリズムあそび。
動く事、踊る事、リズムとること、歌う事、好きなんだなぁって、
すぐに気付く。
そして、僕らが思う実に理想的なかたちで育ってるなぁ、って。
走りっこは、ダントツのベリ。
潔くて、カッコいい。
しっかり、手を振って、回り見ながら、楽しんで走ってる。
他人の早さなんて関係なくて、自分のペースで。
1位になることがよい訳ではない、と日頃から言ってる。
それを彼女はわかっているみたいで、嬉しい。
おかあさんのいない彼女は親子リズムは、僕とする。
周りはおかあさんばかりで、友だちに言われるが気にしない。
何処かの子が僕に「おっさん」っと言うと、彼女、「パパ」とたしなめる。
おかあさんでなくてはいけない、みんなといっしょでないとダメ、
とは今の時点では思ってない事も、目の前で見ていて
「結構強いぞ、この娘」と思うのだ。


なんだかんだ言って、結局、親バカなだけなんだけどね。
それでいいでしょ、ってカ・ン・ジ! (笑