一畑山薬師寺 

七五三

姫、2度目の本格的和装は、やっぱり七五三。
前回は3歳の時で、嫌がって嫌がって...
今回は、お姉さんだねぇ、楽しんで準備してた。
メークアップの時には、ヘアスタイルや、口紅の色、指示するし、
着付けの時には、小物を選ぶ。
主張が彼女なりのファッションセンスで、
聞いていて微笑ましいけど「好きなもの」だからね、
残念ながら、ブライダルで鍛えた実践派の僕とは、
レベルが違うかなぁ。


パパとして、少しだけ口を挟んだ。
相方とのセンスの違いで、姫よりも困難だったけど、
これも僕は、元プロ、だから...


今回は以前の日記にも書いたけど、全然事前準備出来なくて、
急遽対応する事になったので、インターネットの世話になった。
で、結局「一畑山薬師寺」に決定。
地元にいて、良く知ってるのに、行った事なくって、
その興味本位的な事も、多分にあったんだけどね、
結果、良かった!、です。


おそらく賛否両論はあるのだとは思いますが、あえて書きます。


これも以前書いた話の延長ですが、豊川稲荷に行った時に
感じた事と同じ事が、今回の感想の中にもあるのです。
『お寺がしっかり経営している』ということ。
豊川稲荷のことは置いておいて、今回のお寺、
ご近所にあるお寺では抜群に長けてます。
むしろ経営の仕方を、学びに行ける程ではないかな。


お土産ひとつにしても、感動があります。
種類が多い!キティちゃんのお守りや、
「中国の厄よけの意味で...」と言い、唐辛子のお守り。
何でもありの『七福神のお守り』これらは、携帯ストラップ。
交通安全のシールのお守りは、ローマ字で書いたもの、
可愛くデフォルメされたお地蔵さんのイラストシール、など3種類。
アー、きりがないから、これぐらい。


で、サービスがすごいんです!
最近は写真館で写真を撮り、外には着物で出ない、なんて
多いように聞いてますが、それは絶対嫌だったので、
衣裳をどうしよう、と言う事になります。
写真館は、出来れば衣裳を外に出したくありません。
レンタル代は高くなります。
衣裳レンタルは、写真を別に考えなければ行けません。
それらは結局、トータルコスト、変わらなくなります。
で、お互いの領域で競争があり、セットになってたりします。


でも、ご祈祷は、別。そこではまた、お金か借りますね。
で、今回は、それが全部セットです。
衣裳は残念ながら、敷地内から出られません、でも充分。
衣裳を借り、メーク、着付け、写真1ポーズ、ご祈祷、お祓い。
当然、千歳飴やお守り、お札はあるのですが、
加えて入泉券、それも家族分。
一畑山薬師寺には温泉があるのです、
それも祈祷してもらわないと入れない。
愛知県当然認可されてますし、飲めます。


すごくないですか、それで27000円。
日本一の木魚や、世界一の香炉、日本一の納骨堂など
広告となるものべきものは用意があります。
今日は、おばさんたちのハワイアンダンスのイベント、
お守りなどの売り場でしてました。
23日にはこどもを集めて、宝探し大会とかするようです。
とにかくなんでもあり、って感じで楽しくなります。
懐石料理の会館もあるようですし、
僕たちは温泉の無料休憩所で軽食。
これとて、サービスには充分。
山の上で完全独占状態なので、半ばゲレンデ価格的でも良いのに、
うどんは300円、団子は1本50円、釜飯は800円、
さりげなくノンアルコールビールがあったり、
注文の場近くには産直の野菜を売ってたりします。
そうそう、団子3本はサービスでした。
メニューには「開運」とか「厄よけ」の文字がついてます。
それだけでご利益あるような気になってしまいます。


会員募集のビラも貼ってありました。
入泉券が、それによって貰えるようです。
1500円で1枚、1万円で15枚。
お得感バリバリです。


で、敷地内で写真いっぱい撮りました。
相方とあわせて300枚弱、デジカメの威力です。
それで衣裳を、脱ぎ、帰ってきました。
4時間、ファッションモデルごっこ、のようなものでした。


ローマ字(英語)の案内だったり、
観光バスのための駐車スペースや、
「開運」「厄除」などの名前がついたメニュー、
ご祈祷者限定入泉券、深いお辞儀、
真言をひらがなで書いて、見える所に貼ってあり、
小学生でも充分読める気配り、
いっぱいのチラシ、イベント案内、
日本一や世界一、パック商品。
経営者は見習うべきだと思う。


さっこん、食べて行けないお寺が多いと聞く。
この業界にも、格差はますます広がると思う。
でもそれは、事前に努力したかどうか、でしょう。
格差は事前対策出来るものも多いから、
それに気づいているかどうか?が大切なんだよね。
そう言う意味では、ここは舵取りが現代に置いて、
うまい、と言えるだけなんだと思う。
みすぼらしいお寺には行かないけど、
大きいお寺なら脚を伸ばしてみたくなる。
電化製品を買うときと同じ感覚の世代なんだろうなぁ、
なんて僕は思っていたのです。

お寺の経済学

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