「捨てる」で仕事はうまくいく

最近の僕の中にあるテーマは「捨てる」。
ただ最近と言いながらも、既に3年ぐらい(笑
その類いのものを目にすると反応してしまうわけで、
今回も図書館で見つけてしまった本を読んでみました。


「捨てる」で仕事はうまくいく

「捨てる」で仕事はうまくいく


この本、僕には大きな2部構成のように感じました。
後半の著者の仕事の部分は、今回はパス。
僕が「捨てる」に関する内容だと判断した所から、
3文をピックアプしてみます。


1)「残す」ために、ほとんどのものを「捨てる」


実は、僕の中でこの感覚がなかった。
特にメールは「Gmailで、そのまま派」だったから、全然。
振り分け時間を使わないと言う意見が、他のビジネス書にも多く、
それで良いと思っていたから。


でも、この本は、ほぼメールを消去することに
力を入れているようで、言われてみれば、なるほど。
欲しい単語で「検索」すれば、見つけられるとは言っても、
その数が多くなった時には、
目当てのものが、どれかわからなくなってることも有るわけで、
事実、今、その状況になりつつある、自分。


そうか、その方法が元々あったんだなぁ、と確認。
フォルダ数を少なくして、1つに「課題」と名前を付けて、
処理しなくてはならないものを入れる。
なるほど、毎回気にかかりそうで、
自分にプレッシャーをかけられそうで、対応するかも。


すべてメールは「受信箱」に入れて、そこから振り分ける、
確かにこの方法は Nozbe でやってるのと同じルールだから、
僕には馴染みやすいのかも知れない。
貯まっていても見返さないメールは、確かに捨てても平気だろう。
3ヶ月分を「○月」として分けたり、
捨てられないものは「永久保存」とするのも、シンプルで良いね。


フォルダ「永久保存」は度々見るものしか残さない。
そう「必要かも」は捨てるというのも、潔い。


2)時間管理は「会う」「考える」「作る」の3つに分けて


著者はスケジュールは手帳、アナログ派だという。
そして「会う」「考える」「作る」の3つで時間管理する。
3つを死守するために、会議などの時間の無駄を捨てる。


ふむふむ、である。
ただ自分には、この「会議」がそもそも、あまりない。
自分の会社で、会議をしてまで決めることがない。
人数がいないのだ。
また、何かのプロジェクトの時には、
外部との連絡になるので、現状メールや、電話で終わってしまう。
Facebook上で進めることもあるから、
現状会議についての記述で「いけてる!」ということはないのだが、
将来、こう言うやり方ですすめてる団体と仕事をする時には、
注意して判断したいなぁ、と思ったのだ。


そう、その仕事を「断っても良いかな」という、
仕事そのものを「捨てる」選択肢も必要だ!、という
ひとつの指針にもなるだろうから、覚えておこう、かなと。


3)自分に出来ないスキル獲得はあきらめる


痛い所を突かれた!と、はたと気づいた。
著者は海外で仕事をする機会が多いのに、
英語を話せない、と言う。そして、それをあきらめた、と。


理由が、習得のために時間を確保するより
自分にとって有効な時間の使い方がある。
また、通訳を雇う、依頼することで対応出来るから
自分が話す必要が基本的にない、というのだ。


そこで通訳を日本語の出来る現地人にするのか、
現地の言葉を話すことが出来る日本人にするのか?
という話と、その使い分け方が、ぽそっ、と書いてある。


なんでも自分でやらないと納得出来ない性格の人、
実は結構多いんじゃないかな、と思うわけで、
その言葉は自分への慰めも兼ねていて、凹むけど、
プロの仕事を有効利用したり、
そこで生まれるコミュニケーションの方が、
何倍も仕事に役立つのではないか、という結論。


まとめ *****


自分の性格を知った上で「捨てる」を実行する。
この本は冒頭から、あくまでも著者個人のやり方で、
万人に強く進めるものではない、と言っている。


確かに、初版は2010年9月で古い本ではないけれど
Gmailの話、iPadiPhoneなどデジタルガジェットを使った話、
クラウド利用の話などは出てこない。


あくまでも自分のやり方を模索している人が、
何か考え方の参考にしようと、考えるひとつのツール的な
本なのではないかなぁ、と僕は思いながら読んだ次第です。


Windowsユーザーで、新社会人の方々には、お勧めかもしれません。
いろんな方法にチャレンジして自分流にたどり着いて下さい。


参考に目次だけ *******


序 章 記憶は信用できない
第1章 届いたメールは「捨てる」が原則
第2章 デスク周りの情報管理術
第3章 スケジュールとプロジェクト管理での“捨てどころ”
第4章 即時性を「捨てる」ツイッター活用術
第5章 自分に習得できないスキルは「捨てる」
第6章 自分の「企画力」を信用しないことから始まる「企画術」
終 章 「まず動く」が成功のカギ